CPU熱交換器の作製

水冷にするためには、冷媒が流れる各部を作らなければなりません。 CPU部分についてはCPUの熱を冷媒に渡す、金属製の箱を作る必要があります。

まずこの部分の材質です。実験なのであまり面倒な事はしたくない、というのも ありくす。材質としてぱっと思いつくものは、「銅」「アルミニウム」「ステンレス」あたりが 考えつきます。熱伝導率でいけばやはり銅にすべきなのかなぁと思いつつも、 加工の手軽さからあっけなくアルミニウムに決定。

ちなみに、銅の熱伝導率を100とした場合、アルミニウムは56.7、ステンレスは18程度、逆に 銀が107程度のため、銀を使うのが理想なのかもしれない。

近所の某トップに行き、手ごろな材料を見ていたところ、アルミニウム製のL型の金具があったため これを二つ切って、向かい合わせて箱を作れば楽だ、ということにしてこれを買い、また 両端を塞ぐための平棒もあわせて購入。このL型は長辺が35mm、短辺が12.5mm、厚みが2.5mmのもので これを長さ35mmに切って使う事にしました。

また、両端を塞ぐための平棒は幅15mm、厚みは5mmのものでした。幅が15mmのため、L型を向かい合わせると ちょうど厚みが同じになり都合が良いからです。

問題はそれぞれの組み合わせですが....。熱のことを考えればやはりロウづけをすべきなのですが アルミニウム用のロウは特殊で普通のものが使えません。まぁしかたないかと思い、考えてみるも、 楽器用のガストーチでは熱量がたらず、あえなく断念。 (自分のでかいバーナが行方不明で、楽器屋の弟が金管楽器の修理に使うものを借りた)

ここにきてまたしても横着が出てきて、「あとでまた作ることがあったらロウづけにしよう」 と思い、いきなりエポキシ系の接着剤を持ち出してきました。 接着をするまえに、冷媒の出入り口を作らなければならないので、5mmのパイプをつけるための 穴をドリルで対角にあけ、先にパイプだけ接着してしまい、そのあと各パーツを 接着してCPU部分の熱交換器は完成しました。


前ページへ 次ページへ